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オゾンホール過去最大に
気象庁観測 温室効果ガスなど影響
 
 南極大陸上空のオゾンホールが九月十日に南極大陸(約千四百万平方キロメートル)の約二.
〇八倍の二千九百十八万平方キロメートルとなり、平成十年の二千七百二十四平方キロメートル
を抜き過去最大になったことが、十日、気象庁の観測で分かった。同庁は「オゾン破壊物質のフ
ロンなどの放出は頭打ちで、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスなどの影響があるのではない
か」としている。
 同庁によると、今年の南極上空のオゾンホールは、例年より一、二週間早い九月上旬から発達
を始め、オゾンの破壊量も九月十二日に九千六百二十二万トンを記録。これまで最大の十年の八
千九百八万トンを超え、観測史上最大となった。高度約十五−十九キロメートル付近のオゾンは
ほぼ完全に破壊されているという。オゾンホールが過去最大になった原因として、同庁は成層圏
(高度十−五十キロメートル)の気温が平年より低いことを挙げている。温室効果ガスは地表付
近で温度を上げる反面、成層圏では逆に温度を下げる効果があるとされ、成層圏の気温が低いと
オゾン破壊は促進される。
 またオゾンホールが成層圏気温を下げてさらにオゾン破壊を促進する悪循環を起こしている可
能性もあるという。
 図:9月10日の南半球のオゾン全量分布図。中央の白い部分がオゾンホールで、数字は大気
中の(オゾン量)(気象庁提供)
平成12年(西暦2000年)10月11日(水)産経新聞 
 
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