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考古学用語の和英・英和辞典 天理大の山本教授編さん
3,800語、学術の国際化期待
 
 学術用語に歴史用語も加わって複雑な考古学用語の和英・英和辞典「和英対照 日本考古学用語辞
典」を天理大学文学部の山本忠尚教授(考古学)が編さんし,平成13年2月15日(木)発表した。
日本の考古学用語を,幅広く集録した本格的な和英対照辞典の出版は初めて。日本の研究者も英文の
資料作りを要求される機会が増えているだけに,大望の一冊といえそうだ。外国の研究者に,日本の
考古学への理解を深めてもらおうと学術の国際化もねらっている。
 山本教授は約十五年前,日本の研究者たちの英語論文の用語が統一されていないことに注目。当時
勤めていた奈良国立文化財研究所などでも,考古学用語の英訳に取り組んでいた。
 編さんした辞典の集録用語は約三千八百語。先史時代から平安時代までの時代区分や地理,遺跡,
遺構,遺物の名前,さらに遺物の材質や製作技法などについても調べることができる。
 これまで考古学用語の英訳集は数冊あったが,いずれも時代がかたより,説明不足の部分もあり,
今回の辞典が初めての本格的な和英対照辞典となる。
 山本教授は翻訳作業の中で,「平城」の表記には「なら」「へいじょう」「へいぜい」と何通りも読
み方があったり,「埴輪(はにわ)」を土製品,祭ひ遺物,副葬品のどれに分類するかなど,いくつ
かの問題で悩んだという。しかし,完成した辞典ではいずれも最新の調査研究をふまえて説明されて
いる。
 山本教授は「英訳に困っている研究者に役立ててもらいたい。また,海外の研究者が日本の考古学
に興味を持てるよう,学術交流推進の助けになれば」としている。辞典は二百九十三ページ。定価七
千円。十六日に東京美術から出版される。
 
平成13年(西暦2001年)2月16日(金)産経新聞
 
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