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100メガビット超高速ネットNTT今春から
月額一万円、光ファイバーで
 
 NTTグループは二十一日、毎秒百メガビットの光ファイバーによる一般家庭向け超高速イン
ターネット通信を今春から、月額一万円程度で提供する計画を明らかにした。現行の電話回線の
約二千倍もの通信スピード。現在大阪市内などで十メガビット通信を月額一万三千円で試験中だ
が、本格商用サービスに衣替えし、@十メガ型を半額以下に値下げ、A上位メニューとして百メ
ガ型を追加−という二段式で増強する。大阪と東京からスタートし、平成十七年までに全国主要
都市に拡大する予定。
 毎秒百メガビットは、標準型フロッピーディスク百枚分の情報を十秒程度で送れる速度で、二
時間の映画も五分程度で伝送できる。NTTはホームページ閲覧だけでなく、映像、音楽やゲー
ムソフトなどの大容量情報を送受信する新しい基幹通信網として位置づける。
 政府のIT(情報技術)戦略本部の委員でもある宮津純一郎NTT社長は、三月上旬に開かれ
る同本部会合で計画を説明。「平成十七年に超高速インターネットを一千万世帯に普及させる。」
など、政府が今年度内にも策定する「重点計画」の実現に向け、具体的なインフラ整備事業とし
て提示する。
 超高速インターネット通信サービスをめぐっては今月にはいって、ソフトバンクや有線放送運
営会社の有線ブロードネットワークス(旧大阪有線放送社)などが子会社を通じ、来月以降、月
額六千円前後(接続装置リース料込み)の格安料金での参入を発表した。
 有線ブロードの速度はNTTの新計画と同じ毎秒百メガビットで、しかも全国主要都市への早
期展開を計画していることから、NTTはこうした新興勢力に対抗する必要に迫られていた。
 
 
”矢継ぎ早”高速化 NTTネット接続
料金差少なく 利用者の混乱懸念
 
 NTTの東日本と西日本が今春から光ファイバーを一般家庭や事業所に引き込み、毎秒十メガ
ビットと百メガビットの超高速インターネットの商用サービスに入る。NTTは一年足らずの間
に常時接続型のインターネット通信サービスとして、ISDN(総合デジタル通信網)、DSL
(デジタル加入者線)、光ファイバー通信を矢継ぎ早に投入するわけだが、通信速度の差に比べ
て料金面の差は小さく、利用者の混乱も懸念される。
 「常時接続型の低料金インターネットサービスを提供しない」と利用者や産業界から批判され
たNTTは、定額制サービスの切り札として十一年十一月にISDNの試験サービスを開始、本
サービスを昨年七月に始めた。新しい技術を生かしたDSLが本サービスに入ったのは昨年十二
月。DSLの料金との兼ね合いから、ISDNの料金は月額四千五百円から三千六百円に下げた。
 さらに今度は十メガビット、百メガビットという途方もない速さの新サービスが登場するが、
NTTの計画だと料金は接近している。DSLは「技術的に六メガビットまで高速化できる。」
(技術者)というが、ISDNには高速化の予定はない。
 利用者や産業界の要望を受けて、世界最先端のサービスを次々に送り出すNTTだが、短時間
に多種なサービスが続き、料金が接近するとなると、肝心の利用者が選択に困る場合も予想され
る。
(記者:高橋秀己)
平成13年(西暦2001年)2月22日(木)産経新聞掲載
 
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