学習意欲ある傾向・朝食とる子供
中3調査 体調も良い結果
 
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 受験シーズン真っただ中。受験生をもつ家庭にとって,子供たちの食生活には大変気を使うところ。
食糧庁やJA全中,JA全農でつくる「朝ごはん実行委員会」が昨年末に行った調査によると中学三
年生の八割弱が朝食を一週間に六,七日食べているが,三日以下も十五%程度いた。朝食を食べてい
る子供ほど体調がよく,学習意欲もあるという結果も。
 「朝食と学習意欲調査」は昨年(平成十二年)十二月,首都圏と関西圏に住む中学三年生を対象に
行い,百七十一から有効回答が得られた。
 朝食摂食頻度については,一週間に「六,七日」が七十八.四%と圧倒的に多く,「四,五日」が
七.〇%,「二,三日」八.八%,「一日」二.三%,「食べない」三.五%だった。つまり三日以下
が約十五%いた。
 「四日以上食べている子供」(以下四日以上)と「三日以下しか食べていない子供」(以下三日以
下)を比較すると,四日以上の六十四.四%が「宿題をきちんとやる」と答え,三日以下は四十.〇
%に止まった。また,四日以上の二十五.三%が「教科書以外でも調べる」のに対し,三日以下では
十六.〇%だけで,朝食を食べている子供ほど学習意欲があるという傾向を浮び上がった。
 学校での午前中の授業態度でみると,三日以下の六十.〇%が「眠い」(四日以上は四十四.五%),
四十.〇%が「気が散って集中できない」(同十三.七%),三十二.〇%が「ノートをとるのがめ
んどうくさい」(同十九.九%)などと答え,朝食を食べない子供のほうに消極的な授業態度がみら
れた。
 このほか,朝食を食べない子供のほうが,夜更かしの傾向があったほか,「風邪をひきやすい」「肌
があれやすい」「下痢をしやすい」「めまいや立ちくらみがする」など,体調面でも,朝食を食べな
い子供のほうが調子がよくなかった。
 この調査について,香川靖雄・女子栄養大学副学長は「朝食と学習意欲との間に相関関係があるこ
とがわかる。私は勉強の原動力は学習意欲と考えるが,その学習意欲の原動力は朝食にあるというこ
とが導き出せると思う。試験は午前中にあるわけだから,ライフスタイルを夜型から朝型に早めに切
り替えて,規則正しく朝からバランスのとれた食事をとることが大事」などと分析している。
 また,女子栄養大学給食管理研究室では,「受験生向け朝ごはんのあり方を提案している。中高生
に必要な一日のエネルギー量は,二四〇〇−二七〇〇キロカロリーで,そのうち朝食は六〇〇−七〇
〇キロカロリー,夜食は三〇〇−三五〇キロカロリーが目安。翌日の朝食に悪
影響を与えないように,夜食の脂質エネルギーは二〇%以下にすべきとしている。さらに朝食では,
特にごはんなどの穀類や野菜,乳製品を十分に取ったうえで,不足しがちな繊維質,カルシウム,鉄
分の補給に留意することが必要としている。
 
平成13年(西暦2001年)2月22日(木)産経新聞
 
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