「まねる事から始めよう」
未来塾 狂言の茂山千之丞さん講演
 
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 さまざまな分野で活躍する関西の文化人らが,子供たちに夢を語りかける第二十二回「かがやく未
来塾」(主催=産経新聞社/関西2100委員会)が(平成13年4月)二十三日,大阪府茨木市の市立
郡小学校(藤堂節子校長)で開かれ,日本を代表する狂言役者で,オペラなどの演出などもてがける
茂山千之丞さん(77)が講演した。
 
茨木・郡小学校  講演のタイトルは「演じるということ」。五,六年生約百三十人を対象に行われ
た。茂山さんは,日常的な生活にほぼ近い形で演じられる映画やテレビドラマなど「写実的な芝居」
に対して,狂言や能,歌舞伎など日本の代表的な古典芸能が「様式的な芝居」であることを子供たち
にわかりやすく説明。
 七十年以上激しい芸の世界に生きてきた経験をふまえ,「狂言では,作りごとの世界を本物以上に
本当のように見せるために,セリフやシグサで表現する『型』を,理屈ぬきに身に付ける」と,数百
年にわたって伝承されてきた狂言の芝居としての特徴を述べた。
 茂山さんは,その例として狂言の「笑い」の型を子供たちに披露しながら「私のまねをしてくださ
い」と呼びかけ,「学ぶということは,まねるということから始まる」と訴えた。
 
狂言の笑い声「すごい」 芸の奥深さに目輝かせ
 
 「あんな声が出せるなんてすごい」。大阪府茨木市の市立郡小学校(藤堂節子小学校)で(平成13
年4月)二十三日開かれた第二十二回「かがやき未来塾」(主催=産経新聞社/関西2100委員会)。
 子供たちは七十歳を超えた今も一年間に三百回以上舞台に立つという狂言役者,茂山千之丞さんの
パワーと超一流の芸の奥深さに,目を輝かせた。
 「今日はみんなに狂言の笑い声を勉強してもらおう。私のまねをしてください」
 茂山さんがそう呼びかけると,会場はちょっとした狂言教室へ早変わり。茂山さんの合図で子供た
ちはいっせいに「はーっ,はっ,はっ,はっ,はっ」と元気な笑いを”熱演”。
 さらに茂山さんが,息をはずませながら重い石を持ちあげる演技を披露すると,子供たちは目を丸
くして拍手喝さいした。
 質問タイムには,次々に子供から質問が飛び出した。「狂言のどこが難しいですか」と聞かれ,茂
山さんが「狂言はいま私たちが話さなくなった死語を使うことが多い。お客さまにそのその言葉の意
味を理解してもらえるよう演じることがとても難しい」と話すと,子供たちは納得した様子だった。
 塾の終了後,六年生の岡本寛二君は「秋の校内フェスティバルで演劇をやりたくなった」,六年生
の馬場由里菜さんは「狂言はビデオで見たことがあるけど,演技を初めて目の前で見て,声の出し方
とかに感激した」と声を弾ませた。
 
平成13年(西暦2001年)4月24日(火)産経新聞
 
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