見つけて下さい父親像
文科省が「思春期対策本」
 
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 「父親は仕事上の付き合いが多く,子どもとはすれ違いの生活」「家庭のことに関知せず仕事に逃
げていた」。殺人未遂や恐喝,窃盗など問題を起こす思春期の子供の家庭では,あるべき父親像が見
えない−−。そんな事例を集めて,対処法をアドバイスした家庭教育資料「思春期の子どもと向き合
うために」(140ページ)を文部科学省が作成した。各教育委員会に配布し,保護者を対象にした
催しなどで紹介するほか,9月1日から1200円で市販する。
 99年暮れから00年にかけて各地で発生した少年事件を受けて,旧文部省のプロジェクトチームが作成を提言。思春期の子どもの特徴と親のかかわり方,各種相談窓口の紹介を掲載している。特徴は,
事実を基にした事例。「不登校気味になった中学生」など前問題行動4例,「ひきこもり,家庭内暴
力」など非社会的問題行動7例,「恐喝や殺人未遂」など反社会的問題行動10例を掲載している。
 いずれも家庭状況について記述。非・反社会的問題行動の多くに「父親不在」「子への無関心」が
背景として描かれている。母親の過干渉や度の過ぎる潔癖症,離婚などの状況もあった。それぞれの
事例には,「父親は男の子にとってモデル。子と会話,行動の機会を増やし,誠実な姿勢を増やすこ
とが大事」など,アドバイスを示している。
 文科省は「一般的に非行を起こす子の家庭では,父親の不在がある。家庭での子とのかかわりを大
事にしてほしい」と話している。
 
2001年(平成13年)8月30日(木)毎日新聞掲載
 
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