東西交流示す装身具 シリア・パルミラ遺跡
 
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 シルクロードの要衝として栄え、世界遺産にも登録されているシリアのパルミラ遺跡で、同遺
跡としては最古のヘレニズム時代(紀元前四世紀ごろ)の地下墓が発掘されて、中から男性の骨
と金の腕輪、金や瑪瑙(めのう)のペンダントなどの装身具が見つかり、「奈良・パルミラ遺跡
発掘調査団」(団長・樋口隆康・奈良県立考古学研究所長)が(平成13年12月)十三日、発表
した。アレキサンダー大王(紀元前三五六−同三二三年)が東征した時期と一致しており、当時
の東西交流を知る貴重な資料といえそうだ。
 地下墓が見つかったのは、パルミラの都市遺跡に近い砂漠地帯。全長二.五メートル、幅一.
五メートル、深さ一.五メートルで木棺と木棺の上に乗っていたとみられる天井石(厚さ二十二
センチメートル)も見つかった。
 人骨は三十−四十歳の男性で、頭を東に向け、横向きの状態で埋葬されていた。当時の同地域
を支配していた有力者とみられる。
 装身具はいずれも被葬者が身にまとった状態で発見された。金と青銅の腕輪二個、金の指輪一
個、金や瑪瑙のペンダントが二連見つかった。腕輪はペルシャ、指輪はギリシャ、ペンダントは
フニキア製とみられ、保存状態もよかった。
 
シリア・パルミラ遺跡で見つかった紀元前4世紀頃の金の腕輪(左下)や
瑪瑙のペンダント(中央)などの装身具(奈良県立橿原考古学研究所)
 
平成13年(西暦2002年)12月14日(金)産経新聞
 
 
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